監督とは

母校の練習に顔を出してきました。

 

母校は、早いタイミングで選手権予選を敗退し、残すは都道府県リーグ2試合のみです。昇格も降格もなく、3年生は半分が引退したそうです。残った3年生には是非残りの高校サッカー人生を楽しんでほしいです。それが支え続けてくれている人への一番の恩返しです。

 

さて、今日はその3年生の練習に顔を出したわけですが、正直言ってベスト16で敗退した自分の代より上手い。去年もそうだったけど、技術的には全然自分たちより上。敗退した試合も見たけど、技術的には相手より上に感じました。

 

では、どこに差があるのか。あえて僕はここで「監督」にフォーカスしたいと思います。

 

僕は監督にサッカーの知識は最悪必要ないと思っています。

「モチベーターである事」「人望」

この2点があればその監督が率いるチームは強くなると思います。

 

今ではDAZNやスカパーが普及したおかげで、プレーヤーの方がサッカーに詳しい事が多いですね。

そこで監督に求められるのは、プレーヤーが気持ち良くプレーできる環境を作り出す事です。選手から慕われる監督は、得てしてプレーヤーを気持ち良くプレーさせる事に長けています。厳しさとは別ですね。どんなに厳しくても、怒鳴る人でも、最後に心の拠り所して存在してくれる事は、とても大事な事です。

 

非現実的ですが、漫画の世界を見てみましょう。

GIANT KILLING」の達海監督、「エリアの騎士」の岩城監督、「DAYS」の中澤監督、「ホイッスル」の松下監督なんかは、良いモチベーターですよね。

トレーニング風景が描かれないので、なんとも言えないですが、試合の時には選手たちがのびのびプレーしている。そして得てして強くなる(漫画だから当たり前だけど)。「GIANT KILLING」では椿選手は達海監督のおかげで、少しずつ成長しますよね。「DAYS」では初心者のつくしが自分の存在意義を見出し始めます。

 

話を戻しましょう。

母校の監督は僕の時とは変わっていません。そして選手の質は正直僕の代より上です。去年と今年は機会があり、割と長い間その監督の横でコーチングをする、見ていたのですが、当時と何かが違う。ペーペーの僕がその監督にとやかく言うつもりはありませんが、指導者、特に監督の存在意義について考えさせれるいい機会でした。

 

最後に、余談になりますが、僕の恩師は中学のチームの指導者陣です。今でこそサッカーも指導できる良いチームですが、当時は特にサッカーを教えてもらった記憶はありません。ただ、彼らと当時のチームメイトがいなければ、僕の高校サッカーはなかったし、それこそ、今の人生はありません。

 

この話もいつかできるといいなと思います。