研究をするためには?
研究をするまでの手順は非常に奥深いです。
僕は今まで自分の気持ちをベースに研究というものを考えていました。
「〇〇だからこの研究をやってみたい」
という感情優先型だったんですね。だからこそまったく計画が進まなかった。
この「〇〇」から「この研究をやってみたい」までには多くのプロセスがあるんですね。
例えば、「自分は中学生の時足が速くなかった。だから中学生の足を速くするための研究をしたい」としましょう。
漠然としすぎてますね。先週までの僕はこれでした。
まずは中学生のスプリント能力について調べなくてはなりません。もっと深く掘れば発育発達に関してまで調べるべきでしょう。次に足が速くなるための要素を抽出しなければならないでしょう。わからないことをやるだけならばそれは趣味です。
次にその研究についての歴史を見ます。先人が明らかにしたこと、いまだ不明なこと。それを用いないことには、意味の分からない研究になったり、もうすでに行われた研究を行うことになります。
これで初めて背景ができます。
ここで目的ができます。「中学生の足を速くするためには〇〇を解明しなければならないのではないか」と。そうすると、その〇〇についての調査も始まり、こうして〇〇を解明するための「方法」が生まれてくるのです。
僕はこのプロセスが全く踏めていなかった。踏もうとしていなかったというべきか。
今回僕は初めて「あ、これだ」というテーマを見つけましたが、それでもまだ気持ち優先になってしまい、背景と計画がわけわかならなくなっていました。
そこでこのプロセスを学びました。すると、以前よりすんなりと入ってくる。
何がわかっていて、自分がこれから何をすればいいのかが明確になります。
まだまだ細部が定まっていませんがこの大枠が決まったことはとても大きい。
この先自分がやりたいことは全部これが当てはまると思います。
歴史を調べ背景をつかみ、目的を定め、方法を決める。
これすごくいいし、楽しいです。